犬のブラッシングは毎日必要?正しいやり方と頻度を犬種別に解説

犬を飼い始めると、「ブラッシングは毎日したほうがいい?」「どのくらいの頻度が適切?」「うちの犬にはどんなブラシを使えばいい?」と疑問に思う方も多いでしょう。

犬のブラッシングは、毛並みをきれいに整えるだけではありません。抜け毛を取り除いたり、毛玉を防いだり、皮膚の状態を確認したりするためにも大切なお手入れです。

ただし、必要な頻度やブラッシング方法は犬種や毛質によって異なります。

この記事では、犬のブラッシングが必要な理由から、犬種別の頻度、正しいやり方、嫌がるときの対処法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

目次

犬のブラッシングは毎日必要?

結論からいうと、犬によっては毎日のブラッシングがおすすめですが、すべての犬に毎日必要というわけではありません。

長毛種や毛が絡まりやすい犬は、毛玉を防ぐために毎日のお手入れが必要になることがあります。

一方、短毛種の場合は、週に数回程度でも十分なケースがあります。

大切なのは「毎日やること」よりも、犬の毛質や皮膚の状態に合わせて適切な頻度で続けることです。

ブラッシングが必要な主な理由

ブラッシングには、次のような役割があります。

  • 抜け毛を取り除く
  • 毛玉や毛のもつれを防ぐ
  • 毛並みを整える
  • 皮膚の状態を確認する
  • 散歩などで付いた汚れを取り除く
  • ブラッシングを通して体の異変に気づきやすくする
  • 犬とのコミュニケーションになる

特に重要なのが、皮膚や体の状態をチェックする機会になることです。

ブラッシングをしていると、普段は気づきにくい赤みや腫れ、傷、できもの、ノミ・ダニなどの異変に気づくことがあります。

犬種によってブラッシングの頻度は違う

犬のブラッシング頻度を考えるときは、犬種だけでなく「毛の長さ」「毛の生え方」「抜け毛の量」などを見る必要があります。

目安としては、以下のように考えるとわかりやすいでしょう。

毛質・犬種の例ブラッシング頻度の目安ポイント
短毛種週1〜2回程度抜け毛や汚れを取り除く
短毛・ダブルコート週2〜3回程度換毛期は回数を増やす
中毛種週2〜3回程度もつれを防ぐ
長毛種できれば毎日毛玉を防ぐことが重要
カール・巻き毛できれば毎日毛が絡まりやすい

あくまで一般的な目安なので、同じ犬種でも個体差があります。

犬種別|ブラッシングの頻度とポイント

ここからは、代表的な犬種を例に、ブラッシングの頻度とポイントを紹介します。

トイプードル

トイプードルは、できれば毎日のブラッシングがおすすめの犬種です。

トイプードルの被毛はカールしていて抜け毛が少ない一方、毛が絡まりやすい特徴があります。

放置すると毛玉になり、ブラッシングの際に犬が痛みを感じることがあります。

特に、

  • 耳の後ろ
  • 足の付け根
  • 内股
  • 首周り

などは毛が絡まりやすい部分です。

毛玉ができる前に、こまめにブラッシングしましょう。

柴犬

柴犬は短めの被毛ですが、ダブルコートの犬種です。

通常は週に2〜3回程度を目安にし、抜け毛が増える換毛期は回数を増やすとよいでしょう。

換毛期には大量の毛が抜けるため、「ブラッシングしても次から次へと毛が出てくる」と感じることもあります。

無理に一度で取り切ろうとせず、短時間のブラッシングをこまめに行いましょう。

チワワ

チワワには、スムースコートとロングコートがあります。

スムースコートなら週1〜2回程度、ロングコートなら週2〜3回程度を一つの目安にできます。

ロングコートの場合は、耳の後ろや首周りなどの毛が絡まっていないか確認しましょう。

ポメラニアン

ポメラニアンは豊かな被毛を持つため、できれば毎日のブラッシングがおすすめです。

特に毛が密集している部分は、表面だけをブラッシングしても内側までブラシが届かないことがあります。

毛をかき分けながら、皮膚に近い部分まで丁寧に確認しましょう。

ミニチュアダックスフンド

ミニチュアダックスフンドも毛質によって必要なケアが変わります。

スムースなら週1〜2回程度、ロングなら週2〜3回程度を目安にするとよいでしょう。

ロングコートの場合は耳や胸、足周りなどの長い毛を重点的に確認します。

ゴールデン・レトリーバー

ゴールデン・レトリーバーは長めのダブルコートを持つため、週に数回程度のブラッシングを基本に、換毛期は回数を増やすとよいでしょう。

胸やお尻、耳の後ろなどは毛が絡まりやすいため、重点的に確認します。

犬のブラッシングに使う道具

ブラシにはいくつかの種類があります。

スリッカーブラシ

細いピンがたくさん付いたブラシです。

毛のもつれをほぐしたり、抜け毛を取り除いたりするために使われます。

ただし、力を入れすぎると皮膚を傷つける可能性があるため、初心者は特に優しく扱いましょう。

ピンブラシ

先端が丸くなったピンが付いているブラシです。

長毛種の毛並みを整えるときなどに使いやすいタイプです。

ラバーブラシ

ゴムやシリコン素材でできたブラシです。

短毛種の抜け毛を取り除くのに向いています。

比較的刺激が少ないものも多いため、ブラッシングが苦手な犬の最初の道具として使いやすいでしょう。

コーム

細かい部分の毛のもつれや毛玉を確認するために使います。

特に長毛種では、ブラシだけで終わらせず、最後にコームを通して毛が絡まっていないか確認すると安心です。

犬のブラッシング|正しいやり方

ブラッシングは、犬がリラックスしているタイミングで行いましょう。

STEP1.ブラシを見せる

最初から体にブラシを当てるのではなく、まずブラシを見せます。

犬が落ち着いていれば褒めたり、おやつを与えたりします。

「ブラシ=怖いもの」という印象を作らないことが大切です。

STEP2.背中など触りやすい場所から始める

最初は背中など、犬が比較的触られることに慣れやすい場所から始めます。

いきなり足先や顔周りから始める必要はありません。

STEP3.毛の流れに沿って優しくブラッシングする

基本的には毛の流れに沿って、優しくブラシを動かします。

一度に大量の毛を取ろうとせず、少量ずつブラシを入れていきましょう。

STEP4.毛が絡まりやすい部分を確認する

慣れてきたら、

  • 耳の後ろ
  • 足の付け根
  • お腹
  • お尻周り

なども確認します。

ただし、犬が嫌がる場合は無理をしないでください。

STEP5.最後にコームで確認する

長毛種の場合は、最後にコームを使って毛の根元まで確認します。

コームが引っかかる場合は、毛が絡まっている可能性があります。

毛玉があるときは無理に引っ張らない

毛玉を見つけると、「ブラシで何とか取らなければ」と思うかもしれません。

しかし、大きな毛玉を無理に引っ張るのは避けましょう。

毛玉が皮膚に近いところまで固まっている場合、犬に痛みを与えたり、皮膚を傷つけたりする可能性があります。

小さなもつれなら少しずつほぐせますが、大きな毛玉や皮膚に密着した毛玉は、トリマーなどの専門家に相談するのが安心です。

犬がブラッシングを嫌がるときの対処法

ブラッシングを嫌がる犬に、無理やり続けるのはおすすめできません。

まずはブラシそのものに慣れることから始めましょう。

短時間で終わらせる

最初は数十秒程度でも構いません。

「少しブラッシングする→褒める→終了」という経験を繰り返します。

慣れてきたら少しずつ時間を延ばしましょう。

おやつを活用する

ブラッシング中に少量のおやつを与えることで、「ブラッシング=嫌なこと」ではなく「ブラッシングすると良いことがある」と覚えてもらいやすくなります。

嫌がる場所を無理に触らない

足先や耳など、犬が特に嫌がる場所は後回しにします。

まずは背中など触られても平気な場所から始め、徐々に慣らしていきましょう。

ブラッシングをするときの注意点

力を入れすぎない

「しっかりブラッシングしよう」と力を入れすぎるのは禁物です。

ブラシの種類によっては、皮膚に刺激を与えすぎる可能性があります。

長時間続けない

犬が嫌がっているのに長時間続けると、ブラッシングそのものを嫌いになることがあります。

特に子犬は短時間で切り上げることを意識しましょう。

皮膚の異常を見つけたら確認する

ブラッシング中に、

  • 赤み
  • 腫れ
  • 出血
  • かさぶた
  • 脱毛
  • できもの
  • 強いかゆみ

などが見られた場合は、ブラッシングを続ける前に状態を確認しましょう。

気になる症状がある場合は、動物病院に相談してください。

ブラッシングは犬との大切なコミュニケーション

ブラッシングは「毛をきれいにするためだけのお手入れ」ではありません。

飼い主さんが犬の体に触れることで、普段との違いにも気づきやすくなります。

また、子犬のころからブラッシングに慣れておけば、将来的なトリミングや動物病院でのケアにもつながります。

大切なのは、毎回完璧に仕上げることではありません。

犬がリラックスした状態で、少しずつブラッシングを習慣にしていくことを意識しましょう。

犬のブラッシングについてよくある質問

Q1.犬のブラッシングは毎日必要ですか?

犬によって異なります。

長毛種や毛が絡まりやすい犬は毎日行うのがおすすめです。一方、短毛種では週1〜2回程度でも十分な場合があります。

犬種だけでなく、毛質や抜け毛の量、毛玉のできやすさなどを見ながら頻度を調整しましょう。

Q2.子犬はいつからブラッシングを始めればいいですか?

犬を迎えたら、少しずつブラッシングに慣らしていくとよいでしょう。

最初はブラシを体に軽く当てる程度から始め、嫌がらなければ少しずつ時間を延ばします。

Q3.抜け毛が多い犬は毎日ブラッシングしたほうがいいですか?

抜け毛が多い犬は、換毛期などにブラッシングの回数を増やすとよいでしょう。

ただし、長時間や強い力でブラッシングする必要はありません。

Q4.犬の毛玉は自宅で取っても大丈夫ですか?

小さなもつれなら少しずつほぐせる場合があります。

ただし、大きな毛玉や皮膚に密着した毛玉は無理に引っ張らず、トリマーなどに相談することをおすすめします。

Q5.ブラッシングをすると犬が怒ります。どうすればいいですか?

まずはブラッシングの時間を短くして、犬が嫌がらない場所から始めましょう。

おやつを使いながら、「ブラシを見る→褒める」「体に少し触れる→褒める」と段階を分けることも効果的です。

強く嫌がる場合は無理をせず、トリマーや獣医師、犬の行動に詳しい専門家に相談しましょう。

まとめ|犬に合った頻度でブラッシングを習慣にしよう

犬のブラッシングは、毛並みを整えるだけでなく、抜け毛や毛玉を防ぎ、皮膚や体の異変を確認するためにも大切なお手入れです。

ただし、すべての犬に毎日のブラッシングが必要なわけではありません。

長毛種や毛が絡まりやすい犬は毎日、短毛種は週1〜2回程度を目安に、愛犬の毛質や状態に合わせて調整しましょう。

ブラッシングをするときは、次のポイントを意識してください。

  • 犬種や毛質に合ったブラシを選ぶ
  • 最初は短時間から始める
  • 毛の流れに沿って優しくブラッシングする
  • 毛玉を無理に引っ張らない
  • 犬が嫌がったら一度やめる
  • ブラッシング中に皮膚の状態も確認する
  • 子犬のうちから少しずつ慣らす

毎日完璧に行う必要はありません。

愛犬が気持ちよく過ごせるペースで、少しずつブラッシングを習慣にしていきましょう。

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