「犬を飼いたいけれど、何を準備すればいいの?」
初めて犬を迎えるときは、ケージやドッグフードなどの用品だけでなく、住環境や動物病院、毎日の生活リズムまで考えておく必要があります。
特に大切なのは、犬を迎えてから慌てて準備するのではなく、迎える前に「生活できる環境」を整えておくことです。
この記事では、これから初めて犬を飼う方に向けて、犬を迎える前に準備しておきたいものをチェックリスト形式で紹介します。最後には、犬を迎えた当日から必要になるものや、後から購入してもよいものも整理しています。
犬を飼う前に準備するもの一覧
まずは、犬を迎える前に準備しておきたいものを一覧で確認しましょう。
| 準備するもの | 必要度 | 準備するタイミング |
|---|---|---|
| ケージ・サークル | ★★★ | 迎える前 |
| クレート・キャリーバッグ | ★★★ | 迎える前 |
| ドッグフード | ★★★ | 迎える前 |
| 食器・給水器 | ★★★ | 迎える前 |
| トイレ・ペットシーツ | ★★★ | 迎える前 |
| ベッド・マット | ★★☆ | 迎える前 |
| 首輪・ハーネス | ★★★ | 迎える前〜散歩開始前 |
| リード | ★★★ | 散歩開始前 |
| おもちゃ | ★★☆ | 迎える前 |
| ブラシ・爪切りなど | ★★☆ | 迎える前 |
| 消臭・掃除用品 | ★★★ | 迎える前 |
| 犬用シャンプー | ★★☆ | 必要になったら |
| おやつ | ★★☆ | 必要になったら |
| 犬用ウェア | ★☆☆ | 犬種・季節に応じて |
| ペット保険 | ★★☆ | 迎える前〜迎えた直後 |
ただし、犬種や年齢、体の大きさによって必要なものは変わります。
たとえば大型犬と小型犬では、ケージやクレートのサイズだけでなく、食事量や散歩に必要な用品も異なります。
そのため、「犬用品を全部買っておけば安心」と考えるのではなく、迎える犬の年齢・犬種・体格・性格に合わせて選ぶことが大切です。
まず確認したい「犬を迎えられる環境」
犬を飼う準備というと、グッズを購入することから始めたくなります。
しかし、本当に最初に確認したいのは**「今の生活環境で犬を最後まで飼えるか」**です。
環境省も、ペットを飼う前に居住環境、家族の同意、生活スタイル、毎日の世話、費用、寿命などについて考えるよう案内しています。
住んでいる家で犬を飼えるか確認する
賃貸住宅の場合は、まずペット飼育が認められているかを確認しましょう。
「小型犬なら大丈夫だろう」と自己判断するのは危険です。
確認したいポイントは以下です。
- ペット飼育可の物件か
- 犬のサイズや犬種に制限がないか
- 頭数の制限はないか
- 共用部分での移動ルールがあるか
- 敷金・礼金などの追加費用があるか
- 飼育細則にどのような決まりがあるか
戸建ての場合でも、庭からの脱走や玄関からの飛び出しなどを防げる環境か確認しておきましょう。
家族全員の同意を得る
家族と暮らしている場合は、全員で犬を迎えることについて話し合っておきます。
特に重要なのが「誰が世話をするのか」です。
「家族みんなで世話をする」という決め方だけでは、実際には負担が偏ってしまうことがあります。
たとえば、
- 朝の食事は誰が担当するか
- 散歩は誰が担当するか
- トイレ掃除は誰がするか
- 留守番中はどうするか
- 病院には誰が連れていくか
- 旅行時はどうするか
など、具体的に決めておくと安心です。
犬を迎える前の準備チェックリスト
ここからは、実際に犬を迎える前に確認したい項目をチェックしていきましょう。
1. 犬を飼う覚悟・生活を確認する
- 犬を最後まで飼い続けることを家族で確認した
- 毎日の食事やトイレ掃除ができる
- 散歩や運動の時間を確保できる
- 留守番の時間が長すぎないか確認した
- 病気やケガをしたときの対応を考えている
- 老犬になったときの介護についても考えている
- 犬にかかる費用を継続的に負担できる
- 引っ越し・結婚・出産など将来の生活変化も考えている
犬を飼うことは、一時的なイベントではありません。
環境省も、犬を含むペットについて「命を終えるまで適切に飼う」ことを飼い主の責任として示しています。
「今飼えるか」だけではなく、数年後、さらに高齢になった犬と暮らせるかまで考えておくことが重要です。
2. 犬が安心できる居場所を作る
犬を迎える前に、犬が落ち着いて過ごせる場所を決めておきましょう。
おすすめなのは、家族の気配を感じられながらも、人が頻繁に行き来しない場所です。
準備するものは以下です。
- ケージ・サークル
- クレート
- ベッド・マット
- トイレ
- ペットシーツ
- 食器
- 給水器
犬を迎えた直後は、家の中を自由に歩かせるのではなく、まず安心して休める場所を用意してあげるとよいでしょう。
また、犬が届く場所に危険なものがないか確認します。
犬が触れないようにしたいもの
- 電気コード
- 薬
- 洗剤
- 小さな部品
- 食べ物
- ゴミ箱
- 観葉植物
- 人間用の薬
- 誤飲しやすい小物
犬は人間が想像していないものを口に入れてしまうことがあります。
「犬が来てから片付ける」のではなく、迎える前に犬目線で部屋をチェックすることがポイントです。
3. 食事の準備をする
犬を迎える当日から食事が必要になるため、ドッグフードは事前に用意しておきましょう。
ただし、最初から別のフードに変更するのは避けたほうが安心です。
迎えたばかりの犬は、環境が大きく変わったことでストレスを感じることがあります。
まずは、迎え入れる場所で食べていたフードや、指定されたフードについて確認しましょう。
準備するものは、
- ドッグフード
- 食器
- 給水器または水入れ
- フード保存容器
です。
食事量や回数については、犬の年齢、体格、フードの種類などによって異なります。
特に子犬の場合は成犬とは必要な栄養や食事回数が異なるため、自己判断せず、販売者・譲渡元・獣医師などに確認しましょう。
4. トイレ用品を準備する
初めて犬を迎える場合、特に準備しておきたいのがトイレ用品です。
- トイレトレー
- ペットシーツ
- ゴミ袋
- 消臭用品
- 掃除用品
- ウェットティッシュなど
子犬の場合、最初からトイレを完璧にできるとは限りません。
失敗することを前提に、すぐに掃除できる環境を作っておくと飼い主さんの負担を減らせます。
また、トイレを失敗したときに大声で叱るのはおすすめできません。
「失敗したら叱る」よりも、成功しやすい環境を作り、できたときに褒めることを基本にしていきましょう。
5. 散歩用品を準備する
犬との生活では、散歩も重要な時間になります。
必要になる基本用品は、
- 首輪
- ハーネス
- リード
- うんち袋
- 散歩用バッグ
- 水
- 水飲み用の容器
などです。
ただし、子犬の場合はワクチン接種状況などによって、いつから安全に外を歩けるかが変わります。
「犬を迎えた翌日から散歩」というわけではありません。
散歩開始時期については、接種したワクチンや犬の健康状態を踏まえて、獣医師に相談しましょう。
犬を迎える前に「病院」を決めておく
意外と忘れやすいのが動物病院です。
犬を迎えてから探すのではなく、できれば迎える前に候補を決めておきましょう。
動物病院を選ぶポイント
- 自宅から通いやすい
- 診療時間が生活スタイルに合っている
- 休診日を確認した
- 夜間・休日の緊急時の対応を確認した
- 犬の診療について相談しやすい
- 予防接種などのスケジュールを相談できる
病気になってから探すよりも、元気なときからかかりつけの動物病院を決めておくと安心です。
犬を迎えたら必要になる手続き
用品だけでなく、犬を飼うための手続きも確認しておきましょう。
犬の登録と狂犬病予防注射
日本では、犬の飼い主には犬の登録と狂犬病予防注射に関する義務があります。
環境省によると、犬を飼い始めたら登録と狂犬病予防注射を行い、鑑札と注射済票を装着することが求められています。
自治体によって手続きの方法が異なる場合があるため、犬を迎えた地域の自治体に確認しましょう。
マイクロチップの情報登録も確認する
現在は犬や猫のマイクロチップ情報登録制度もあります。
環境省によると、マイクロチップを装着した犬・猫について、指定登録機関への情報登録が行われています。また、自治体が狂犬病予防法の特例制度に参加している場合には、マイクロチップの登録情報が犬の登録手続きと関連する仕組みもあります。
犬を迎える際は、
- マイクロチップが装着されているか
- 登録情報の変更が必要か
- 自治体への手続きが必要か
を確認しておきましょう。
犬を迎える前に用意したい「もしも」の備え
犬との暮らしでは、病気やケガだけでなく、災害などの予期せぬ出来事も考えておく必要があります。
災害用の準備
最低限、以下のようなものを準備しておくと安心です。
- ドッグフード
- 飲料水
- リード・ハーネス
- クレート
- ペットシーツ
- 排泄物処理用品
- 常用している薬があれば薬
- 犬の写真
- 飼い主の連絡先
- ワクチンなどの健康記録
環境省も、災害に備えてペットと一緒に避難する場合を想定した準備の重要性を案内しています。
特に、クレートに入ることに慣れておくことは、災害時だけでなく動物病院への移動や旅行にも役立ちます。
犬を迎える前に買わなくてもいいもの
「犬を飼うなら全部そろえなければ」と思うかもしれません。
しかし、最初からすべて購入する必要はありません。
たとえば、
- 高価なベッド
- 大量のおもちゃ
- 犬用の洋服
- 大量のおやつ
- 本格的なトリミング用品
- 大量のドッグフード
などは、犬を迎えてから必要に応じて購入しても問題ありません。
犬によって好みも違います。
最初から大量に買うより、犬と生活しながら必要なものを少しずつ増やすほうが無駄な買い物を減らせます。
犬を迎える前日の最終チェック
犬を迎える前日には、次の項目を確認しておきましょう。
- ケージ・サークルを設置した
- クレートを準備した
- トイレを設置した
- ペットシーツを用意した
- フードを用意した
- 食器・給水器を用意した
- 犬が届く範囲の危険物を片付けた
- 電気コードなどを対策した
- 犬が休める場所を作った
- 動物病院を確認した
- 必要な手続きを確認した
- 家族で世話の分担を確認した
- 犬を迎える当日の移動方法を確認した
- 首輪・迷子札などの身元表示を確認した
環境省も、迷子対策として首輪や迷子札、マイクロチップなどによって飼い主を明示することを案内しています。
犬を迎える当日に準備しておきたいこと
犬が家に来た日は、飼い主にとっても犬にとっても特別な一日です。
「早く一緒に遊びたい」と思うかもしれませんが、犬にとっては知らない場所に連れてこられた日でもあります。
まずは静かに過ごせる環境を作ってあげましょう。
迎えた当日にやること
- 用意しておいたスペースに犬を入れる
- 水を用意する
- 必要に応じて食事を与える
- トイレの場所を確認させる
- 犬の様子を静かに観察する
- 無理に触ったり遊んだりしない
- 十分に休ませる
特に子犬の場合、かわいさから家族みんなで触りたくなってしまいます。
しかし、犬が落ち着いて休める時間も大切です。
最初は「仲良くなること」よりも、「ここは安全な場所だ」と犬に感じてもらうことを優先しましょう。
初めて犬を飼う人が忘れやすい3つのポイント
最後に、用品以外で忘れやすいポイントをまとめます。
1. 犬を飼う前から生活を変えておく
犬を迎えてから生活を考えるのではなく、迎える前に生活リズムを見直しましょう。
特に、
- 朝起きる時間
- 食事の時間
- 散歩に使える時間
- 留守番時間
- 帰宅時間
などを確認しておくと安心です。
2. 「犬のための部屋」を作りすぎない
犬専用の大きなスペースを用意することよりも、犬が安全に落ち着ける場所を作ることが重要です。
家族と一緒に暮らす犬なら、家族の気配を感じながら安心して休める場所を作ってあげましょう。
3. 困ったときに相談できる場所を作る
初めて犬を飼うと、必ずと言っていいほど「これで合っているのかな?」という疑問が出てきます。
食事、トイレ、吠え、噛みつき、散歩、健康など、悩みはさまざまです。
一人で抱え込まず、
- 動物病院
- ドッグトレーナー
- ブリーダー
- 譲渡元
- 自治体
- 信頼できる犬の専門家
など、相談できる場所をあらかじめ把握しておきましょう。
よくある質問
Q1. 犬を飼うなら最初に何を買えばいい?
最初に必要なのは、ケージ・サークル、クレート、トイレ、ペットシーツ、ドッグフード、食器、給水器などです。
犬の年齢や体格によって必要な用品は変わるため、迎える犬が決まってからサイズを選ぶとよいでしょう。
Q2. 犬を迎える前に動物病院を探したほうがいい?
はい。できれば犬を迎える前に探しておくことをおすすめします。
自宅から通いやすいか、診療時間、休診日、緊急時の対応などを確認しておきましょう。
Q3. 犬を迎えたらすぐ散歩していい?
犬の年齢やワクチン接種状況、健康状態によって異なります。
特に子犬の場合は、散歩を始める時期について自己判断せず、獣医師に相談しましょう。
Q4. 犬用品は全部そろえてから迎えるべき?
犬を迎えてすぐ必要になるものは事前に準備しておきましょう。
一方で、おもちゃや洋服などは犬の好みや必要性を見ながら後から買い足しても問題ありません。
Q5. 犬を飼う前に一番大切な準備は?
一番大切なのは、犬を最後まで責任を持って飼えるかを家族で確認することです。
用品をそろえることも重要ですが、犬との生活には毎日の世話、健康管理、しつけ、費用、老後のケアなどが伴います。
まとめ|犬を迎える前に「もの」と「生活」の両方を準備しよう
初めて犬を飼うときは、ケージやドッグフードなどの「物の準備」に目が向きがちです。
しかし、本当に重要なのはそれだけではありません。
犬を迎える前に、
- 犬を飼える住環境か確認する
- 家族全員の同意を得る
- 毎日の世話の分担を決める
- 犬が安心できる居場所を作る
- 必要な用品を準備する
- 動物病院を探す
- 必要な登録・予防接種などを確認する
- 迷子や災害への備えをする
- 犬を最後まで飼う覚悟を家族で確認する
ことが大切です。
環境省も、ペットを飼う前には生活環境や家族、費用、毎日の世話、将来の飼育可能性などを考えることを勧めています。
「犬を迎える準備」とは、犬用品を買いそろえることではなく、犬と一緒に暮らせる生活を作ること。
このチェックリストを使って一つずつ準備し、犬にとっても飼い主にとっても安心できる新生活をスタートさせましょう。


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